ビザ取得の申請に再チャレンジしました。目的のマルチ2年Mビザは取得できませんでしたが、他の種類のビザが取得できました。
状況を整理
連載が長くなってきたので状況を整理します。
マルチ2年Mビザとは
中国に長く滞在したい場合、ビザが必要です。無いと15日しか居られません。ビザの有効期限は最長2年で、期間中何度でも入国可能なビザはマルチ2年Mビザになります。
招聘状が無いと観光ビザしか発行されない
マルチ2年Mビザを取得するためには招聘状が必要です。招聘状は中国の企業から発行してもらうものです。僕は雇われで中国に行くものではないため、招聘状を得られるコネはありません。
布団屋の姉ちゃんに招聘状を書いてもらうことに成功
下見で訪中した際に、たまたま知り合った布団屋の姉ちゃんに招聘状を書いてもらいました。しかし、招聘状に必要な社印がありません。
招聘状に社印の捺印が必要なため、社印を自作
社印は帰国してから町の印鑑屋さんで注文しました。
中国ビザ申請書の記入を行う
招聘状の修正を行い、自作社印を押して準備完了です。中国ビザ申請書と合わせて、中国査証申請センターに持ち込みます。
中国査証申請センターにて
スタッフに顔を覚えられている
初老のスタッフに「以前来ましたよね」と言われて焦りました。まだ覚えているのか、と思いましたが、以前の調子で対応すると不信感を持たれるのでここは冷静にいきます。
想定外だったこと
ここまで完璧に準備したつもりでしたが、まだ想定外がありました。
顔写真の背景は白
らしいです。フロア内に撮影機があるので取り直します。
中国渡航歴の有無
過去に2回以上中国に渡航した履歴がないと、マルチビザは出せないようです。僕は渡航歴については認識がありましたが、招聘状があれば2回以上の渡航歴は要求されないと勘違いしていました。
過去にマルチ2年のビザを取得したことがあるかどうか
ビザ発行の判断は2種類あります。
- 中国査証申請センターによる書類チェックのみ
- 領事館判断
マルチ2年ビザは領事館判断になります。この時過去にマルチビザを取得した経験のある人だと許可が下りやすいそうです。マルチビザを取得したことがない人がいきなり申請すると拒否される可能性があります。
詳細なスケジュール表は不要
準備でスケジュールの別紙を作成しましたが、そこまでしなくても良いとのことでした。
今回の対応
スタッフによる書類チェック
僕が作成した申請書を確認しています。見た感じ、書類の不備チェックのみで、記載内容の虚偽まではチェックしていませんでした。
量が多いからいちいち細かく見れないということでしょうか。例えば以下は問題視されませんでした。
- OSINA板金工業株式会社
- 招聘状を自分で作成したこと
- 招聘状の記載内容全般(自作社印、住所、サインを書き直した、など)
- スケジュール表(日程、行先ともに想像の内容)
発行される予定のビザ
僕が得ることができるビザは2次90日Mビザになりました。予定、とあるのは引換券を得たのみの状態なので、まだ手元にビザはありません。発行には6営業日かかるので、後日取りに行きます。
2次90日Mビザとは
有効期限が90日で、その期間中2回入国可能なビザです。Mというのは商談とか企業訪問といったニュアンスを持ちます。この場合1回の入国で滞在可能な期間は最長90日です。それを過ぎると一旦日本に帰らないといけません。従来は隣国への出国でもOKだったのですが、厳しくなって本国への帰国が必須になりました。
僕は今回、「3か月滞在かつその中で2回入出国する」というスケジュール表を作っていました。それがタイミングよくビザの要件に合致し、書類を再提出ことなく発行可能なビザにたどり着きました。
まとめ
2次90日Mビザが得られたのでOKとします。今の状況ではこれが最長です。
次回の申請で使う予定の招聘状
これは「マルチ1年Mビザ」を取得するのに必要な招聘状になります。申請書の「2.6日程」欄も招聘状の内容に合わせて記入します。
今後の渡航で回数が増えると、次は本命のマルチビザを取得することができるようになります。有効期限を1年にするか2年にするかは選べますが、過去に実績が無いから却下されるリスクを回避するために、1年を予定しています。
>>次のページは