Mビザ多次の取得が完了しました。本ブログでも、これまで訪中ビザについて何回か取り上げてきました。
ビザについて改めて説明
ビザの種類と概要
中国に行く場合、ビザが無いと15日までしか滞在できません。ちなみに、訪問した1日目はカウントに含めません。15日以上滞在したい場合はビザが必要です。普通の人が取得できるビザの種類は以下の通りです。
- Lビザ・・・観光(目的不明もここに含めます)
- Mビザ・・・業務/訪問
- Zビザ・・・就業
ビザには上記の種類の他に以下の要素があります。
- 訪問可能回数・・・1回、2回、多次(何回でも)
- 有効期間・・・30日、90日、1年、2年
- 最長滞在可能日数・・・30日、90日
L/M/Zのどれかによって上記の中で選べる要素が決まります。例えば観光の場合、回数1、有効期間30日、滞在可能日数30日の組み合わせしかありません。
就業の場合、回数1、有効期間90日です。就業者の場合、Zビザで入国したあとに居留許可に切り替えます。居留許可の場合、滞在可能日数は長期で獲得できるようです。
Zビザ補足
Zビザが必要(適用できる)のは以下のケースです。
- 日本勤務のサラリーマンで、中国に転勤をする(いわゆる駐在員)
- 中国の企業に転職する(いわゆる現地採用)
どちらにも共通しているのはサラリーマンということです。従ってビザの手配も会社が行ってくれることがほとんどです。
ここではZビザについては深く触れません。
Mビザの勧め
Mビザは次のような人にお勧めです。
- 中国に15日以上滞在したい
- 有効期間中何度でも行ったり来たりしたい
- 中国で働きたいわけではないが、中国に行きたい
僕のように自由に行動したい人に向いています(本来の目的はそれではありませんが)。しかし、簡単には取得できません。業務/訪問ビザなので訪問先の証明が必要になります。具体的には、中国の会社に招聘状を書いてもらい、ビザ申請時に提出します。
Mビザのクラスチェンジ
Mビザの中で一番強力なものは、有効期限2年の間、何回でも入国可能という性質です。しかし、Mビザは段階を踏まないと上位ビザを取れません。ファイアーエンブレムのクラスチェンジのようなものです。
- 初めて・・・訪問回数1or2回まで
- 訪問回数2回クリア・・・訪問回数「多次」取得可能。有効期限最大1年。
- 有効期限1年の取得経験あり・・・有効期限2年OK
僕は2.まで進んだ状態です。
招聘状の入手
上記が招聘状のフォーマットになります。これを中国人(で会社を経営している人)に書いてもらいます。正規のルートであれば、訪問先の企業は存在しているはずなので問題ないと思います。
僕の場合、途中で知り合った中国人(布団屋の姉ちゃん)に書いてもらいました。
その辺に居る中国人にお金を渡せば誰でも書いてもらえると思います。
筆者が使用しているテンプレートを公開
ビザを取得する場合、申込み用紙(申請書)と招聘状を合わせて窓口に提出します。窓口は、中国大使館やビザ申請センターになります。申込み用紙は、現地で書くこともできますが、ネットでダウンロードすることもできます。
ここでは、僕がいつも使用しているテンプレートを出します。
招聘状のサンプル
上記はMビザ1年多次の場合です。自分の情報に合わせて書き換える必要がありますが、ポイントは以下です。
- 邀请负责人的职务と手写签名以外は全て手書きNG
- 邀請目的・・・业务商谈
- 与邀请单位的关系・・・业务关系
- 费用来源・・・日方公司负担 日本国 [会社名]
- 入境預定日期・・・訪問回数に合わせてYYYY/MM/DD~yyyy/mm/ddとする
- 预定1次最长停留天数・・・90天
上記の通りです。あと、印の欄に中国会社の社印が必要です。僕の場合、招聘状を書いてもらった中国人が社印を持っていなかったので自作しました。
申請書1ページ目
ポイントは以下の通りです。
- 名前欄の横にローマ字名を書く
- 写真は、大きく写す。背景は白、白い服はNG。写真機から出たそのままを持って行く(自分でカットしない)
- 1.3、1.7、1.9欄には「無し」と書く
申請書2ページ目
- 訪中目的・・・商業貿易
- 予定入国回数・・・クラスチェンジと矛盾が無いようにする
申請書3ページ目
招聘状と同じ内容を書きます。
申請書4ページ目
3.7、3.8・・・無しと記載します
観光ビザの場合
観光ビザの場合も申請書の書き方は同じです。観光ビザを取得するためには滞在先の証明が必要です。
- ホテルの場合・・・ホテル予約の明細
- 知り合いの場合・・・その人のパスポートと居留許可証のコピー
Mビザまとめ
いかがでしょうか。中国では情報の移りが早いのでここに書いた内容がいつまで使えるかは分かりません。
新しい制度が施行
これを書いている間にも新しい制度が施行されたました。初めてパスポートを取得する人は理由説明書なるものが必要になるようです。
今まで、海外渡航の必要がなかったのでパスポートを取得いたしませんでした事をここに誓います。 今回( )の目的で訪中することになりましたので、パスポート取得しました。 今後、訪中した際、又は、その他の事由でパスポートに問題が生じた場合の全責任は僕自身が負うことを誓います。申請人署名 日付 |
この制度はまだ施行されたばかりなので僕も詳しいことは分かりません。
今後ビザを必要とする人が増えてくる一方で、ビザ取得の要件も厳しくなっていくのではないでしょうか。
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Mビザ2018。最新のやり方をレクチャーします